盆提灯の種類-岐阜提灯
古くから親しまれてきた岐阜提灯。
経済産業省の伝統的工芸品に指定され、今でも変わらず愛されています。
その特徴と歴史をご紹介します。
特徴
岐阜提灯は卵型の火袋が特徴の提灯です。
伝統的工芸品に指定されており、その名の通り岐阜が主な産地です。
大きく分けて、蒔絵入りの物と白提灯があります。
特に白提灯は初盆用とされ、大内行灯と共にポピュラーな盆提灯として活用されています。
性質上、コードがじゃまになることが多いので、今ではLEDを使用したコードレスが主流になっています。
由来と歴史
岐阜提灯はその名の通り岐阜で生まれた提灯です。
元々は一般的な照明として使用されていたそうです。
起源は江戸の初期、もしくは中期で岐阜県の名産の美濃紙が使用されていました。
丈夫で質の良い和紙が名産だったことで、岐阜提灯は生まれ、質の良い照明として重宝されたのでしょう。
江戸幕府に献上品として贈られたとの記録もあります。
明治になると大内行灯と共に民芸品として生産され、一般にも広く伝わるようになりました。
また、輸出品としても活用されていた記録もあります。
照明がランプなどに移り変わると、次第に一般使用される機会が減り、局地的な使用方法にシフトしていきます。
使用機会は減ったものの、生活に根付いていた岐阜提灯は今日まで愛され続けています。
平成7年4月5日、経済産業大臣から伝統的工芸品に指定され、これまでも工芸品としてその歴史は続いて行きます。
価格帯
使い捨て用に作られる白提灯は安価に作られており、1つ2,000円程度で手に入ります。
しかし伝統的工芸品としても使用されている岐阜提灯、高級なものも多く、1つ2万円を超えるものも多くあります。
こちらは贈答品として選ばれ、お盆に使用するため、親戚やお世話になった方様に購入されています。
盆提灯の種類-岐阜提灯
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日々、盆提灯に触れているからこそ分かることがあります。
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